鯖さび庵
お囃子系ダンスバンド「鯖さび」公式Blogダョ

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分の悪い交換

今回の大地震と福島原発の事故で、僕ら日本人は途方もなく高額な「授業料」を払いました。いや、これで終わりではありません。授業料はこれから先も払い続け、一体どれくらい払わないといけないのか見当もつかないと言った方が良いのかもしれません。ここで何も学ばなかったとしたら、東北で亡くなった多くの魂たちに対して、生き残った者として申し訳ないような気がします。

今のところは何といっても原発のことが気になります。原子力発電そのものがいけないのか、今回の事故は運用上の問題なのか、そもそも人類に原子力を適切に扱うのを期待するのが間違いなのか……。さまざまなことが頭のなかをめぐります。とにかく、反原発にせよ、原発擁護にせよ、いずれの立場にあっても、単に理想だけでなく現実的にどういったことをクリアする必要があるのか、考える必要があるでしょう。

福島原発は地元住民のためではなく、主に東京の住民のために発電していたといいます。負担を地方に押し付けるという構図は沖縄の米軍基地となんら変わりはありません。以前から反原発をとなえてきた人々は「原発が安全というならば、東京に原子力発電所をつくるべきだ」ということ主張していましたが、まさにその通りで、それを地方に押し付けていたといことは、結局、原発を推進する側に「覚悟」がなかったということではないでしょうか。覚悟がないからこそ、安全対策が疎かになってしまう。また、このように地方が犠牲になってきたことを見て見ぬフリしてきた消費者の一人として、自らを恥じるばかりです。

そんな福島原発についての一連の報道に接するなかで、木山捷平という詩人の「分の悪い交換」という詩を思い出しました。とても短い詩ですが、シンプルだからこそ率直でストレートに訴えかけてきます。木山みさを編「木山捷平全詩集」(講談社文芸文庫)から、引いてみましょう。

「分の悪い交換」 詩・木山捷平

からり ころり と
あさのみち
やさいをつんだ
にぐるまが
東京へ 東京へ 行きました。

がたり ごとり と
あさのみち
うんこをつんだ
にぐるまが
ゐなかへ ゐなかへ 帰ります。

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【2011/04/09 23:35】 | くろさわの呟き | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

騙しのレトリック

反原発のメッセージを込めたRCサクセションの「サマータイムブルース」が、福島原発の放射能漏れの影響で再評価されており話題になっているようですが、今日、自分のCDコレクションを漁っていたら、この曲を収録しているRCサクセションのベストアルバムが出てきました。というわけで、久しぶりにこの曲を聴きました。思えば何十年も前から原発の危険性は指摘されてきたわけですが、痛い目にあって初めて社会全体が原発について真剣に考え始めたような気がします。

さて、今日は一連の福島原発関連の報道について思うことを書きます。週刊誌のAREAが、表紙でガスマスクをした人の写真に「放射能が来る!」とのコピーをつけたことに対し、「いたずらに不安を煽っている!」と批判されたようですが、実際に放射能は東京に来てしまいました。政府は「ただちに健康に害はない」というようないいかたをしてきましたが、「ただちに」という表現が気になります。短期間では命に問題はなくとも、長期的にはどうなるか何も語っていないのです。

また、報道によると、枝野官房長官は年間1ミリシーベルトとしている住民の被ばく限度量について「現在の基準値は短期間で大量の放射線を受ける場合の安全性を示している。放射性物質を長期間受けるリスクを管理し、別の次元の安全性を確保する上でどのくらいが退避の基準になるか検討している状況だ」と述べ、引き上げを検討していることを明らかにしたそうです。では、今までの基準は一体何だったの?と、素朴な疑問が頭をよぎります。とりあえず、「心配ない」というメッセージを発しているのですが、明らかに少しずつトーンダウンしているのが気になります。

そこで思い出したのが、フォークシンガー高田渡の「値上げ」という曲です。有馬敲の詩に高田渡が曲をつけたそうです。「値上げはしない」と言っているのですが、それがいろんな言い回しをしていくうちにトーンタウンしてしまうという、レトリックによるゴマカシを見事に描いているのが面白い。そんな視点も、日々のニュースを見る上で忘れないようにしたいものです。


「値上げ」
詩・有馬敲、曲・高田渡

値上げは ぜんぜん考えぬ 
年内 値上げは考えぬ
当分 値上げはありえない
極力 値上げはおさえたい
今のところ 値上げはみおくりたい
すぐに 値上げを認めない
値上げがある としても今ではない
なるべく値上げはさけたい
値上げせざるを得ないという 声もあるが
値上げするかどうかは 検討中である
値上げもさけられない かもしれないが
まだまだ時期が早すぎる
値上げの時期は考えたい
値上げを認めたわけではない
すぐに値上げはしたくない
値上げには消極的であるが
年内 値上げもやむを得ぬ
近く 値上げもやむを得ぬ
値上げもやむを得ぬ
値上げにふみきろう

【2011/04/07 00:10】 | くろさわの呟き | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

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「鯖さび」たぁ何でぇ?

sabasabi

Author:sabasabi
■プロフィール
三味線奏者・黒澤真を中心に結成された元祖「お囃子系ダンスバンド」。三味線、ちんどん、エレキギター等が奏でるめくるめくごった煮ワールド!! ワサビがピリッ効いたシメ鯖をイメージして、屋号は「鯖さび(sabasabi)」。さらにフランス語「サ・ヴァ、サ・ヴィアン」もかけて、さまざまなジャンルを“行ったり来たり”するハチャメチャに楽しいミクスチャー音楽を目指します!

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