鯖さび庵
お囃子系ダンスバンド「鯖さび」公式Blogダョ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告

橋口五葉~小粋でさりげないモダニズム

橋口五葉の企画展を観に千葉市美術館まで行ってきた。

時間を間違って閉館20分前に着いたが、受付で「入場は打ち切りました」と言われる始末。そこをなんとかと食い下がって入れてもらった。受付の方、スイマセンでした。どうしても見たかったんです。

橋口五葉とは明治時代に活躍した画家の名前だ。江戸期以来の浮世絵の影響を強く感じさせながらも、浮世絵のどぎついまでの極彩色とは違った明るくて優しい色づかい。アールヌーボーを取り込んで新たな冒険に踏み出した画家の果敢な精神を見たような気がする。歌麿の影響を受けたような美人画や、乗合船の乗客を描いた作品など、いかにも浮世絵にありそうなモチーフでも、五葉の絵はどことなくポップな感じがするのだ。この絶妙なバランス感覚は、日本画を学んでから洋画に転向したという五葉が歩んできた道のりと無関係ではないだろう。

さて、橋口五葉といえば、夏目漱石の「吾輩は猫である」の装丁を手掛けたほか、中村不折とともに挿絵を手掛けたことでも知られている。不折という人もなかなか面白い人で、書家でありながら洋画の影響を受けたといわれている。書画のシンプルな筆さばきのなかにも、さりげないモダニズムが光るところは「小粋」としかいいようのないセンスを感じるのだ。この不折と五葉がアートワークを担当した本なんてゼイタクすぎるではないか!

前述の通り、20分という短時間でみなければならないハメになったが、全部じっくりみるわけにいかない。画家というのは生涯にわたって昨風がかわるもの。やはり、私としては漱石の本のアートワークにかかわりはじめたころの作品が好みのど真ん中だったので、そこを中心に楽しんできた。本の装丁以外にもデパートのポスターなど商業デザインの分野でも活躍していたようで、その奔放なひらめきに圧倒された。

日本の土着性を芯にすえながらも、強靭な胃袋で欧米渡来のアールヌーボーを消化した小粋でさりげないモダニズム。それは不折の書画にも通じる。ああ、私が作りだしたい音楽のイメージを絵にするとこんな感じなのだがなぁ。つかめそうでいて、いつまでもつかみそこねるような、そんなもどかしい気持ちでいるのだ。まぁ、たかだか20分じゃあ無理だわな。

ちなみに同展覧会は今月31日まで。よかったら、皆さんもどうぞ。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2011/0614/0614.html

吾輩は猫である

スポンサーサイト
【2011/07/25 20:42】 | くろさわの呟き | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
<<ろくろ首登場!! | home/a> | 中村とうようの死を悼む>>

コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

LIVE information

★出張演奏承ります!
 お問い合わせはコチラ
※スパム対策のため@を半角に変えて送信願います

「鯖さび」たぁ何でぇ?

sabasabi

Author:sabasabi
■プロフィール
三味線奏者・黒澤真を中心に結成された元祖「お囃子系ダンスバンド」。三味線、ちんどん、エレキギター等が奏でるめくるめくごった煮ワールド!! ワサビがピリッ効いたシメ鯖をイメージして、屋号は「鯖さび(sabasabi)」。さらにフランス語「サ・ヴァ、サ・ヴィアン」もかけて、さまざまなジャンルを“行ったり来たり”するハチャメチャに楽しいミクスチャー音楽を目指します!

【鯖さび情報館】
■動画
ライブ動画
■こんな曲を演奏してます!
レパートリー一覧
■こんな所で演奏しました!
演奏の記録
■佐藤のブログ
viva la vida

最近の記事

カテゴリー

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。